大型バスや営業車などに、色々な宣伝広告を印刷すると走る広告として高い効果を期待することができます。特に大型バスのボディへの広告は、バス会社の運営を助けるのに大きな効果をもたらしました。元々東京など都心部を中心に始まったのですが、瞬く間に地方でも大型バスへの広告は常識のようになっています。ところで、このバスの広告や営業車のロゴなど、どのように印刷しているのだろうと不思議に思ったことはありませんか。
文字程度であれば手書きでもできそうですが、写真印刷ともなると手書きでは無理ですし、ボディに直接印刷することも不可能です。明らかに印刷されて物が貼りつけられていることがわかります。これはラッピングという新しい技術が用いられており、非常に薄くて丈夫な特殊フィルムに直接印刷したものを貼りつけているのです。フィルムの加工技術の進歩によって車両ラッピングは急速に広まり、今では宣伝広告やロゴなどの他にも、一般のクルマのボディカラーを変えたり、ドレスアップしたりするのにこのラッピング技術が用いられるようになってきました。
ボディカラーを変えるとなると以前は塗装していたわけですが、再塗装は費用がかかる上、一度再塗装した場合元に戻すことができません。それに対してラッピングであれば費用を抑えることができるばかりか、元の状態に戻すのも簡単です。このような様々なメリットがあるために、車両ラッピングを専門に手掛ける業者も多数存在しています。