自走式立体駐車場は、車を運転してスロープを上がり駐車スペースまで移動して車を止めることができる立体駐車場の1つです。他にも、機械式立体駐車場がありますが機械式の場合は、車を回転台の上に移動させてから車から下りる、操作を行うスタッフに機械を使い駐車スペースまで運搬するスタイルになるので、駐車場で順番待ちをしているときなど多少待たなければなりません。これに対して自走式立体駐車場では、待ち時間そのものがなく空いている場所を見つければすぐに止められますし、車に必要なものを置き忘れたときでも自由に取りに行けるメリットもあるわけです。ちなみに、機械式立体駐車場の場合は、荷物を忘れたときには操作を行うスタッフに頼む必要がありますし、僅か10分でも駐車料金を払わなければなりませんので利用するときには注意が必要です。
自走式立体駐車場は、建築物内に作られた駐車場で階層を持っているのが特徴です。階層を持つ点では機械式立体駐車場と同じですが、車道以外にも人が歩くための専用の通路がありますし商業施設などに併設されている場合は、駐車場の各階からエレベーターやエスカレーター、階段などを使い店舗に行くこともできます。人が自由に歩き回れるのも自走式立体駐車場のメリットの一つになりますが、広い空間を確保できることや鉄骨造など地震の揺れに強い構造を持つため災害時の緊急避難場所の形で利用されることも多く、沿岸部にある施設の中には津波対策用の設備を持つものも存在します。