自走式立体駐車場にはフラットタイプとスキップタイプ、連続傾床タイプが存在します。装置内部に車両を収容する機械式とは異なり、自走式立体駐車場はいずれのタイプもドライバーが自ら運転して目的階まで移動する点では同じです。ただしそれぞれのタイプの構造やメリットには違いがあるので、用途に応じて最適なものを選ぶ必要があります。自走式立体駐車場は利便性が優れていて初心者でも気軽に利用できるため、ショッピングモールなど様々な場所で採用されています。
フラットタイプは自走式立体駐車場の中でも基本的な構造で、駐車スペースと専用スロープが連結しているため見通しがよく自分の車両を簡単に見付けることができます。床が平坦なのでショッピングカートやベビーカー、車椅子などでも移動しやすいというメリットがあります。スキップタイプは駐車階を半階ずつずらした構造になっていて、スロープを短くできます。スロープが短いので狭い敷地にも対応でき、初心者でも走行しやすくて空きスペースも見付けやすいのがメリットです。
床がほぼ平坦でショッピングカートなどで容易に移動でき、駐車効率も優れています。スキップタイプの自走式立体駐車場は、段差や傾斜の多い土地にも対応可能です。連続傾床タイプは床全体が緩やかな螺旋状になっていて、スロープに駐車スペースが面しています。独立したスロープがないため収容台数を増やして駐車効率を高めることができます。
このタイプはコストパフォーマンスが優れているだけでなく、構造的に急カーブがないので利便性や安全性も優れています。